小さな鳥を保護した。 小さくて、可愛くて、 まだ弱くて、幼い、 綺麗な声で鳴く小鳥を。 小鳥は歌った。 「飛び立ちたい、飛び立ちたい」と、 私は困ってしまった。 小鳥の翼は、 ―――翼、を? 私は思い立ってしまった。 だから、大きな翼を仕立てたの。 ああ、 あなたはきっと私の元を離れていくのね。 そうして誰よりも輝く一番星になって、 夜鷹なんかも追い越しちゃって、 私の手が、届かなくなる。 仕立てた翼は問題なく、 小鳥も嬉しそうに鳴いては飛び立って、 わたし、 ああ、どこまでも行ってしまえばいい! と、泣いたんだった。 ―――小鳥が鳴いている。 一緒に行こうと鳴いている。 私はその手を取った。 ああ、私たち、 きっとどこまでも飛べるのね 2026.3.8(Sun) 06:55:51 詩
小さくて、可愛くて、
まだ弱くて、幼い、
綺麗な声で鳴く小鳥を。
小鳥は歌った。
「飛び立ちたい、飛び立ちたい」と、
私は困ってしまった。
小鳥の翼は、
―――翼、を?
私は思い立ってしまった。
だから、大きな翼を仕立てたの。
ああ、
あなたはきっと私の元を離れていくのね。
そうして誰よりも輝く一番星になって、
夜鷹なんかも追い越しちゃって、
私の手が、届かなくなる。
仕立てた翼は問題なく、
小鳥も嬉しそうに鳴いては飛び立って、
わたし、
ああ、どこまでも行ってしまえばいい!
と、泣いたんだった。
―――小鳥が鳴いている。
一緒に行こうと鳴いている。
私はその手を取った。
ああ、私たち、
きっとどこまでも飛べるのね