No.62, No.61, No.60, No.59, No.58, No.57, No.567件]

ただ、
救いを求めている。
きっと、この際、
それが多少、冷たくてもいい。

救われたい。
天国は信じてたいけど
神様は信じていられない、から
であれば、それは
不敬で罪になるのかな、と
(考えてみたり、した)

天国を信じてたいのは、
終わりに救いを求めたいから、
神様を信じていられないのは、
あなたは救いになれないから。

何もかもを救っていたら、
世界が壊れちゃうから、
あなたは救いになれない

無ければ、良かったね。
なんにも。

あなたも。

月が食べたいって君が言うから、
月を取りに行くことにした。
しめしめ、と
男は考える。

君は人気者だから、
僕じゃなくてもいいかもね。
でも、
月を引っ提げて帰ってくる男なんて、
この世界にそういないよ。
しめしめ。

彼女を欲しがる誰かには、
羨ましがられちゃうのかも。

へへっ、ざまあみろ!

人生には分岐点が沢山あって、
その分岐点を間違えて、
間違えて、間違えた結果、
いま、ここに立っている。

ねえ、良かったと思う?
どうかな。君はどう思う?
ええ、ずるいよ。私が聞いたのに!
ふふん、でもね。

人生まるごと大間違い!
あなたもそうでしょ、マイダーリン。

それが良いでしょ、マイダーリン!

でもでも、だって、
仕方ないけど、
嫌だ嫌だと駄々をこねるよ
大の大人が恥ずかしげもなく!
あなたにとって、
それは間違いかもしれないけど。
それでも、

間違いでいいよ
間違いだらけのあなたが好きで、
間違いだらけのあなたを愛している

そればかりが、
そればかりが私とあなたを繋いでいる
私も間違いだ

あまり寂しいことを言ってくれるなよ
全部一緒に背負うことはできないけれど
でも、それでも、きっと、たぶん
あなたと一緒にいたいのは、嘘じゃない
嘘に、したくない

……と、思う、から

間違いがいいよ、
全ての間違いが正解を模倣しているだけで
この世は全て間違いで出来ている

それは、
大地に、力強く根差す力。
それは、
海の水の穏やかさ。
それは、
風の静かなささやき声。
それは、
夜明け前の暖かな光。

あの日握った手のぬくもり、静かに落とされた言葉の温度、隣で人が眠る時の静けさ。
私たちは日々、祈りを探している。
祈りは、繋がり。
わたしとあなたの境界線を、少しだけ溶かすもの。

祈りは愛と隣り合わせ
わたしとあなたを結びつけ、
根を張り、
波を撫で、
風を運び、
光を齎す。

それは、
未来の保証ではなく、
それは、
現在の肯定。
それは、
矛盾ごと抱きしめるもので、
それは、
誰かに確かに残るもの。

光が似合う人だった。
それ以外の暗くて脆くてうしろめたいものは
なにひとつも似合わないような、
太陽のような、
美しいひとだった。

本当は、なにもいらなかった。
太陽を手に入れようとした俺が馬鹿で、
誰の手にも収まらないあなたは
困ったように笑って、
困らせてしまった、と、思った、から。

……。

太陽だって闇には勝てないんだな。
眠るあなたのすこし痩せた顔を見て、
そんなことを思った。
あなたの夢が、
暗くて、脆くて、うしろめたいものでなければ良い。

頼むから、
ひだまりの中心にいてくれ。